頭が良くなるために読書をするバカ

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少し過激なタイトルですみません。
世間では多読や速読術なるものが、書店に並んでいますが、僕はこう言いたい。

「その読書って意味ありますか?」

本を読む前に自分で考えていますか? その本を読むことで自分にどんなメリットがあるか考えてますか?

読書をすることの弊害

  • 思考停止してしまう。

自分の考える力が足りないと感じた時どうしますか。「思考力を鍛える」などとタイトルのついた本を読んでいませんか。それではただの思考停止。なぜ自分が思考力が足りないのか、を自分で考えてない。

人は、課題解決のために本を読みます。ですが本を読むというのは、他人の考えを読んでいるわけです。考えることを放棄して他人に考えてもらうことは楽です。ですが所詮は他人。他人の考えがが自分の課題にそのまま当てはまるわけないです。他人の言葉を鵜呑みにする前に、なぜその問題が解決できないのか、原因を掘り下げて、またその原因の原因はなんなのかと、探る必要があります。本当にその問題を解決できるのは自分なのです。

  • 知識偏重に陥ってしまう

何かあたらしいことを始める時、たいていその分野の本を読み、ある程度知識を入れてから始めますよね。でもそれって本当に正しいですか?サッカーをするときに、はじめにルールブックを読みますか?さすがに最低限のルールは知っている必要がありますが、知らなくてもできますよね。プレイしていて、はじめてオフサイドを経験して、それはいけないというルールを知るわけです。ピアノだって、最初から楽譜を読むことからはじめることも、和音の理論をべんきょうすることもないと思います。弾くうちになぜこの音と音の組み合わせが美しいのかと疑問に思い、知りたくて理論を勉強するのです。

まずは何かを始めたいときは、とりあえずはじめてしまえばいいのです。知らない知識は進めていくうちに得られます。もしくは必要な知識だけ勉強すればいいのです。行動を伴わない知識はただのうんちくです。

逆に、勉強することで知識だけを持つため、頭が凝り固まり、柔軟な発想力が失われるという危険があります。ノウハウを知ることでその方法でしかできなくなります。結果既存の考えに縛られてしまい、新しいものを生み出すことができません。


日本人は、勉強至上主義というのがあるかと思います。知識貯めてから、勉強してから、下積みしてから、と何を始めるにも必要以上に準備する傾向があるのではないでしょうか。結局不安なんですよね。何もないなか手探りで行くのは。紹介するイケダハヤトさんの記事は読書とは少し離れますが、このことを的確に言い当てています。

ホリエモンが指摘する「下積み原理主義」に大変共感する件 : まだ東京で消耗してるの?


読書は何のためにするのか。

散々ここまで読書を否定しておきながら、僕は読書をします。なぜ僕が読書をするのか。理由は、3つあります。

  • 必要な知識を得るため

僕はブログを書いているため、うまい文章を書きたいです。そのための方法論が書いてある本や、表現がうまい本やブログを読みます。そして自分の文章と比べて、改善していきます。ですが、なんのためにブログを書いているのかを忘れないようにしています。ブログを書く目的は、うまく文章がかけるようになること、ではありません。自分の考えを整理して、人に伝えることが目的です。方法論だけ追っかけて、目的を見失っては本末転倒です。「ブログで成功する方法」を学ぶのは、本当の目的を達成する手段なわけです。自分のゴールを達成するために、自分にどんな知識や方法が必要なのかを考え、知恵を借りるのはいいと思ってます。

  • 自分の考えを明確化するため

考えていても、うまく言葉にできないってことあると思います。そんな時僕は自分の言葉を代弁してくれるような本を読み、そういうこと!と自分の中に落とし込みます。それが言葉や文章で、アウトプットとして出しやすくなります。つまり自分の考えをアウトプットする、という目的を持って本を読むわけです。

  • 考えるきっかけをつくるため

本を読むことで、自分が知らなかった世界を知ることができます。そして行動するきっかけになります。また著名人や成功者の本を読むことは、その人と対話することだと思います。頭の中にいろんな人を共存させることで複数の立場でモノを考えることができます。危険なのは、権威や肩書きを崇め、鵜呑みにしてしまうことです。◯◯さんが言ってた(そしてだからそれは正しい)、と言うのはいいですが、君はそれを受けてどう考える?というのが一番大事なのではないでしょうか。


行動せよ

漠然と、本をたくさん読むことで何かを得ようと思ったら間違いです。大事なのは、読む前に自分がその本を読むことで得られる価値を考えることです。その価値をアウトプットとして最大にすることを想像しながら読むのがいい。知識は道具です。「使う」ものです。

そして、本は投資と言われますが、リターンを考えていますか?ただ読むだけじゃ自分の中で終了、何も生み出しません。得たことを、世の中に出す、アウトプットすることで人に価値を生み出すことができます。


読め、そして行動せよ。